キャリア

面接は、第一印象でほぼ決まる話。正しい就職・転職活動対策をしよう

世の中の人
世の中の人
なんかいつも面接が上手くいかない…。

こんな悩みを持っている方も多いですよね。

私も、就職・転職活動の面接はとっても苦手で、なんかいつも上手くいかず、悩んでいました。

面接は、どちらかと言うと、評価される側なので、余計緊張しますよね。

そして、「見られている」「評価されている」という感覚が、余計緊張します。

その「見られている」「評価されている」と思い込みすぎて、自分を自分で追い詰めてしまっているのかも…。

私は、会社に入って採用担当として、面接をする側になったとき、初めてわかったこと、

それは、、、

自分が「見られている」「評価されている」という感覚以上に、面接官は「見れていない」「評価できていない」ということです。

無駄に緊張しすぎても、無意味で、それよりももっと重要なことに気づいたんです。

それは、第一印象で、評価が決まる

ということ。

最初に与えた印象で、最後までその人を偏った見方で見続けようとし続けてしまうことに気づきました。

そのため、第一印象を良くすることで面接での成功率は格段にアップします。

こんな人におすすめ

  • 面接がなかなか受からない
  • 面接では、具体的になにを評価されているかわからない
  • 面接が苦手

面接では、第一印象ではぼ全て決まる理由

面接は、だいたいどの会社でも20分~30分間行われますよね。

だから、多少第一印象が悪くても、大丈夫、印象よりも話している内容の方が大事と思ってしまいがちです。

そう思ってしまっている方、大間違いです。

なんでもそうですが、最初に与えた印象が尾を引いてしまった経験ってありませんか?

例えば、友達と初めて出会ったときを思い出してください。

出会った当初は、テンションが高く、明るい人だなと感じたにも関わらず、仲良くしていくうちに実は、とても暗く、ネガティブな子だった…なんてことは、ありませんか?

最初良い子だと思ったのに、実はトラブルメーカーだった…とか。。。

面接では、20~30分しかなく時間が限られているため、最初に与えた印象でほぼ判断することになります。

そのため、面接官に良い印象を持ってもらうことが重要です。

人の印象は、身なりやちょっとした仕草でガラリと変わります。

見た目の印象で、その人の成育歴、内面そのものまで垣間見ることが可能なんです。

初めて会った人に対して、「この人たぶん、こういう人だろうな」という感覚を持った経験ってありませんか?

これが、見た目の印象で、内面を垣間見ているということです。

そして、この見た目の印象を意図的に変えることで、自分の印象をコントロールすることができます。

第一印象は見た目が55%を占めている

人の印象を決定づけるものってどんなものがあるか知っていますか?

アメリカで活動する心理学者のアルバート・メラビアン氏が提唱したものがあります。

話をする際に空いてに伝わる情報として、話の内容全体が7%、声の大きさやトーンに関するものが38%、そして見た目が55%を占めている。

この割合を取って、7-38-55のルールと呼ばれることもあります。

この法則では、なんと話の内容はたった7%しか伝わっていないんです。

そして、言語情報や聴覚情報よりも、見た目から受ける視覚情報が大半を占めるということです。

見た目でほぼ第一印象が決まってしまうのは、驚きですね。

その人の特徴によって印象が変わるハロー効果も…

言語情報、聴覚情報、視覚情報によって人は相手の印象を決めてしまうことがわかりましたが、それだけではありません。

この3つの情報の中で、ある特徴が突出していることで、その印象に引きづられて別の部分の印象も変化してしまうことがあります。

この心理効果をハロー効果と言います。

簡単に言うと、良い部分が目立つ人は、その他の部分にも好印象に見え、

逆に、悪い部分が目立つ人は、その他の部分の印象も悪く見えてしまいます。

ハロー効果を利用できれば、良い部分を強調することで、自分の印象をさらに良く見せることが可能です。

最初に好印象を持たれたら、他の部分も勝手に良い印象を持ってくれるハロー効果。

面接で第一印象でほぼ決まるという話は、ハロー効果によるものなんです。

面接での第一印象を良くするために、すべきこと

ここまでいかに、第一印象の重要性について紹介してきました。

ここからは、面接で第一印象を良くするために、すべきことを紹介していきます。

その①:身だしなみを整える

最初に目に入ってくる「身だしなみ」は清潔感がなにより大切です。

寝ぐせがついたまま、シャツがしわしわ、袖にはシミが付いている、、、なんてことはないいですか?

これは、絶対にNGです。

また、女性の場合は、ノーメイクよりも適度にメイクをした方が好印象になります。

面接の場面では、おしゃれにこだわるというよりも、相手が受ける第一印象を考えてコーディネートしましょう。

TPOをわきまえて、コーディネートすることが重要です。

その②:表情や姿勢を意識する

身だしなみの次は、表情と姿勢です。

どんなに身だしなみを整えても、暗い表情や姿勢の悪さは、相手の印象を悪くします。

また、話すときも、口角を少し上げつつ、少し笑顔を意識して相手の目を見て話しましょう。

姿勢もとっても大事です。

いくら明るい笑顔を振りまいても姿勢が悪かったら全て台無しです。

姿勢がよくて明るい笑顔の人に、悪い印象は持たないですよね。

日頃から立ち振る舞いに気を付けていれば、大事な場面で無理することなく好印象を与えることができますよ。

その③:声のトーンや話し方を気を付ける

身だしなみや表情・姿勢に気をつけたら、最後は声のトーンや話し方です。

ここでのポイントは、明るい声ではきはきとしゃべることです。

初対面で明るく「こんにちは!」と言われるととても好印象ですよね。

緊張して早口になってしまうという人も多いですが、

気持ちを落ち着かせてから話しましょうね。

最初に悪いイメージを与えてしまうと、払拭するのに相当な時間がかかると言われています。

最初に良いイメージ・印象を与えることができれば、ハロー効果でその他の部分も良い印象を持ってくれるので、最初の印象をなるべく良くしておくというのが重要です。

実際に面接をして感じた第一印象の重要性

これまで、第一印象が重要で第一印象を良くする方法について話をしてきました。

ここからは、実際に私が面接をして感じたことを紹介していきます。

私は、採用担当として、面接に入った経験があります。

これまで、面接を受ける側しか行ったことがなかったんですが、初めて面接をする側になったときに気づいたことを実例をもとに紹介していきます。

第一印象が悪かったAさんの場合

第一印象が暗い印象でだったAさん。

面接が始まっても下を向いていることが多く、暗い印象でした。

また、声量もなく、ぼそぼそと話す印象でした。

また、志望動機や長所・短所、自己PRなど面接では当たり前に聞かれる質問でも、会話のテンポが遅く、沈黙が多く違和感を感じました。

結局Aさんは、不採用になりました。

不採用の理由

  • 何を考えているかわからない

私が頭の中で考えていた・感じていたこと

面接開始3分で、なんかこの人違和感を感じる

とりあえず、面接で当たり前に聞かれる質問をしてみる

当たり前に聞かれる質問なのに、回答が遅い、、、考えてこなかった…?(志望度は実は低い?)

なに言っているのか、何が言いたいのかわからない

面接官としてAさんが話していることを理解しようとしなくなってしまう

さらにいろいろな質問を投げてみる

やっぱり、ぼそぼそ喋って何を言いたいのかわからないし、回答も遅い(最初の印象を払拭してくれない)

不採用

 

第一印象で「この人いいかも…」と良い印象を与えてくれたBさんの場合

身だしなみや表情・姿勢、声のトーンや話し方のポイントを押さえていたBさん。

もちろん、第一印象はとてもよく、評価も高かったです。

面接開始3分くらいで「この人良いかも」と思いました。

「この人を取りたい!!」と思ったにも関わらず、結局採用には至りませんでした。

不採用の理由

  • Bさんのやりたい仕事をこちらが提供できる場がないから
  • 第一印象は取り繕っているだけ…と見抜いてしまったから

私が頭の中で考えていた・感じていたこと

Bさんを採用したい

なぜBさんを採用するのか根拠を明確にしたい

(志望動機、Bさんが持っている能力・スキルや長所、強みなどを聞く)

的外れな回答ばかりで徐々に残念な気持ちに…

Bさんへの不信感が募る

不信感を払拭するため、様々な質問をさらにする

不信感が大きくなっていく…

なぜBさんと採用するのかという根拠がはっきりと自分の中で見いだせない

不採用

Aさん、Bさんともに不採用となった事例を紹介しましたが、第一印象の良い悪いで、面接官が考えていることが全然違うということにお気づきですか?

印象が悪かったAさんは、第一印象を払拭してほしいという気持ちで面接が進んでいった、一方で前向きに採用する根拠・理由を質問の中で探しているという違いがあります。

印象が悪かったAさんは、仮に面接の中で第一印象を払拭できたとしても、マイナスがプラスマイナスゼロになるレベルです。

面接が有利になるのは、プラスから始まる印象が良いBさんです。

それだけ、最初に与える印象(第一印象)が重要なんです。

第一印象を良くするだけで、面接官の思考が前向きになります。

そのため、なるべく良い印象を持ってもらえれば有利に面接は進むことがわかったと思います。

まとめ

人の印象を決めるのは、言語情報7%、聴覚情報38%。視覚情報55%です。

視覚情報で印象を決めてしまうので、見た目や姿勢・表情を気にすることで印象を良くすることができます。

また、聴覚情報も38%を占めているため、声のトーンや声の大きさでも左右されます。

面接中の面接官の頭の中は、第一印象をもとに判断を下していくため、第一印象が良ければ、その面接を有利に進めていくことができます。

まずは、第一印象を良くすることに気を配り、面接に挑んでくださいね。

参考; 就職・転職活動で絶対聞かれる志望動機でライバルと差が付く話

参考; 転職活動の進め方とポイント

参考; 転職活動がうまくいかない・辛いときに考えること

参考; 転職が成功する人の特徴

参考; 「転職活動に疲れた」ときに試してほしい4つのこと