働き方

職場に居るゆとり世代の特徴と接し方

こんにちは、Ayamiです。

今回は職場に居るゆとり世代の特徴と接し方について紹介します。

ゆとり世代という言葉は一度誰でも耳にしたことがあると思います。

ゆとり世代と言われると「甘やかされて育ってきたんだろ」「どうせ最近のダメな若者や、仕事ができない新人のことでしょ?」と漠然と思っている方のために、ゆとり世代はどのような特徴があり、どのように接していけばいいのか接し方を紹介します。

私も、ゆとり世代なので、ゆとり世代の現実をお伝えできれば良いと思います。

目次

  • ゆとり世代とは…
  • ゆとり世代の特徴
  • 職場のゆとり世代の新人との接し方・付き合い方
  • まとめ

ゆとり世代とは…

そもそも「ゆとり世代」とは、どういった世代のことなのか解説していきます。

ゆとり世代とは、「ゆとり教育」を受けた世代のことを指しており、一般的には1987年度~1995年度に生まれた世代が該当します。

この年代は、それまで行われてきたような知識を詰め込むだけの学校教育ではなく、思考力や養い課外活動にも力を入れて豊かな人間が育つような教育に方針転換する目的で、授業時間を減らして経験や過程を重視する学習指導要領に沿って教育を受けた世代です。

週休2日制の移行や、成績を絶対評価で付けたりと、「ゆとり」を持った教育をするが「ゆとり教育」であり、小学生~中学生の義務教育期間にその「ゆとり教育」を受けて育ったのが「ゆとり世代」ということです。

ゆとり世代の特徴

ゆとり教育を受けてきた「ゆとり世代」は、他の世代と比べ少し違った特徴を持っています。

ここでは、ゆとり世代の特徴を紹介していきます。

ゆとり世代の特徴

  1. 典型的な「指示待ち」人間
  2. 叱られるのに弱い
  3. 付き合いが悪い
  4. スピード重視
  5. 将来に不安を持っている
  6. 競争意識が低い
  7. 守りに入りやすい
  8. 直接的なコミュニケーションが苦手
  9. 執着心が薄い

それぞれ解説していきます。

ゆとり世代の特徴①; 典型的な「指示待ち」人間

ゆとり世代には自主性や積極性がなく、職場では上司に具体的な指示を貰えるまで動こうとしません。

マニュアルから外れたことになると、自分で少し柔軟に考えればわかることも考えられず手が止まってしまいます。

逆に言えば、指示さえ与えられればなんでもその通りにこなし、自分で勝手にやり方を変えることもないので、単純作業などを依頼するのであれば使いやすいです。

ゆとり世代の特徴②; 叱られるのに弱い

親や先生から叱られることなく育ったゆとり世代は、少し叱っただけでも委縮してしまったり、良かれと思って注意したのに泣き出したり…とにかく叱られることに不慣れです。

中には1回叱られただけで会社を辞めてしまう新人も居るなんて話をきいたことがあります。

もちろん叱られた経験は、個人差があります。

先生や親によって教育方針が異なるからです。特に、親に大事に大切に育てられたゆとり世代は、叱られるのに弱い傾向があります。

ゆとり世代の特徴③; 付き合いが悪い

仕事よりもプライベートを優先するのもゆとり世代の特徴で、仕事終わりに上司との飲み会を嫌がります。

上司に飲み会を誘われたゆとり世代は、「なんで就業時間外で給料も出ないのに上司に接待しなければいけないんだ」と思っていることが多いです。

これは、年上の人と接した経験が乏しいため、上司とのコミュニケーションに苦手意識を持っていることが要因の一つとされています。

他には、仕事より自分の時間を優先したいと考えているため、就業時間が終わったらさっさと家に帰りたいと思っている、という理由もあります。

ゆとり世代の特徴④; スピード重視

ネットが普及している世代でもあるため、なんでもネットで調べることができる環境で育ってきたゆとり世代は、地道にコツコツ努力することが苦手です。

効率的で楽できるものや一瞬で結果がでるようなものを好み、地味でめんどくさいものや成果がすぐにわかりずらいものは、途中で諦めたり挫折してしまったりします。

根気よく何かをやり遂げる経験をあまりしていないのも理由の一つです。

ゆとり世代の特徴⑤; 将来に不安を持っている

ゆとり世代は、自分に自信がなく不安を覚えており、もし今の会社を辞めても生きていけるようなスキルを身に付けることに必死になります。

これは、ゆとり世代は、もの心ついたときはバブルが崩壊し、経済が悪くなっていた環境で多感な時期を過ごしてきたからです。

しかし、「成長したい」という想いはあるものの、具体的にどうなりたいのか、将来何をしたいのかは自分でもよくわかっていないことが多いです。

ゆとり世代の特徴⑥; 競争意識が低い

勉強の成績が絶対評価だったり、徒競走で順位をつけずにみんなでゴールしたりと、競争する経験をほとんどしてきていないゆとり世代です。

「ライバルに勝ってやろう!!」など負けん気があまりなく、出世競争にもあまり興味を持っていないのがゆとり世代の得著でもあります。

私の学校では、絶対評価ではなく、徒競走でも順位を付けられていました。ただ、中学生になるとクラス対抗で個人順位ではなくクラスの順位で競う競技しかなかったことを覚えています。

恐らく地区によって多少教育は異なっているのかもしれません。

ただ、そんな私でも出世にはあまり興味を示していませんので、出世に興味を示すゆとり世代は少数なのかもしれません。

ゆとり世代の特徴⑦; 守りに入りやすい

ゆとり世代は自分に自信がないため、失敗したり損することを極端に恐れています。

そのため、守りに入ることが多いです。

失敗するかもしれない仕事には初めから手を付けず、ギャンブルにもあまり手を出しません。

失敗やミスをして叱られることも恐れているため、このような特徴を持っています。

ギャンブルを「やったことがある」ゆとり世代は多いですが、経験として「やった」だけでパチンコに通い詰めるなどハマることは少ないです。

ゆとり世代の特徴⑧; 直接のコミュニケーションが苦手

ゆとり世代が物心ついたときにはネットが普及していたので、メールやオンラインゲーム、そしてSNSでのコミュニケーションに慣れ親しんでいます。

そのため、画面上で文字を打ち込むのではなく顔を合わせてコミュニケーションをすることが苦手です。

仕事の欠勤連絡をLINEで済ませようとするゆとり世代も居ます。

ネットが身近過ぎる環境のせいで、面と向かって話すことに高いハードルを感じています。

ゆとり世代の特徴⑨; 執着心が薄い

ゆとり世代は、高級ブランドやお金などモノに対してあまり執着しません。

それが転じてか、今の職場も転職までの間にスキルを身に付ける場としか考えておらず、会社への忠誠心や愛社精神が低いです。

仕事や恋人に夢中になるよりも自分の時間を優先したがったりとドライな一面もあります。

職場のゆとり世代の新人との接し方・付き合い方

ゆとり世代の職場の部下や後輩に対して、どのように接していけばよいのかわからなかったり、ゆとり世代が何を考えているのかわからず、扱いに困るということもあるでしょう。

そんなゆとり世代との接し方・付き合い方を紹介していきます。

職場のゆとり世代の新人との接し方・付き合い方

  1. 褒めて伸ばす
  2. 目標をはっきりさせる
  3. 秘めた力を引き出す
  4. 一定の距離感を保つ
  5. 叱るときはソフトに叱る

それぞれ解説していきます。

職場のゆとり世代の新人との接し方・付き合い方①; 褒めて伸ばす

ゆとり世代は叱られると非常に傷つきヘコみます。

ストレスへの耐性があまりなく、少し叱るだけでやる気をなくしてしまうこともあります。

また、ゆとり世代は自信もないため、たくさん褒めて長所や強みに気づかせてあげると伸びます。

そして、絶対評価をされて育ってきているため、人に勝つよりも人から必要とされることに喜びを感じます。

ナンバーワンではなくオンリーワンを目指す教育を受けてきたため、他の誰でもない自分が貢献できて感謝されたときに嬉しいと感じます。

職場のゆとり世代の新人との接し方・付き合い方②; 目標をはっきりさせる

ゆとり世代は、自分で考えて動くことは苦手でも、明確な指示やマニュアルがあるとしっかり仕事をこなします。

また、効率重視のゆとり世代なので、今やっている仕事がどんな意味を持ち、それをすることで何が変わるのか合理的に説明すると、仕事の重要性を認識してもらいやすいです。

「汗水垂らす」「根性」という精神論を押し付けるのではなく、あくまでもロジカルに目的意識を持たせることが必要です。

職場のゆとり世代の新人との接し方・付き合い方③; 秘めた力を引き出す

マイペースで自分のスキルアップにしか興味のないゆとり世代に、「会社・仕事を最優先で行動すること」を求めても無理です。

ゆとり世代のやりたいことを聞き出し、今の仕事の業績を上げることがそのやりたいことに繋がることを示してあげると、やる気を引き出すことができます。

また、ゆとり世代は小さい頃から慣れ親しんだPCスキルをはじめとしたポテンシャルは持っているのに、自分から力を発揮することができていないだけというケースも多いです。

自分の興味があることに対しては驚異的な集中力を維持できるので、ゆとり世代の得意なことや適性を見極め、最大限実力を出せるような仕事を与えると良いです。

職場のゆとり世代の新人との接し方・付き合い方④; 一定の距離感を保つ

ゆとり世代は、職場の人にプライベートを詮索されることを嫌がります。

プライベートと仕事をきっちり切り分けるタイプのゆとり世代が多いためです。

素直で人当たりがよく気遣いはできるので、ある程度の距離をとって接していれば、お互い気持ちよく付き合っていくことができます。

親睦を深めようと飲み会に誘っても断られる場合は、昼休憩時に社食のランチに誘うなど、ハードルの低そうなところからはじめてみるのもおすすめです。

まとめ

いかがだったでしょうか。ゆとり世代の特徴や接し方をご紹介してきましたが、ゆとり世代は成長意欲もあるために合った教育をしていくことで、飛躍的に成長していきます。

また、他人にアピールすることも苦手なのでゆとり世代の行動や態度をよく見てゆとり世代の得意なことを見つけていく方法が良いです。

ゆとり世代だけでなく、部下や後輩の教育に苦戦している方も多いので、「マネジメント」関連の本を読んでみることもオススメです。

↓マネジメント関連の本

参考; 会社で嫌いな同僚・先輩との付き合い方

参考; 嫌いな上司の特徴と上手く付き合うコツ

参考; 職場に必ず一人は居るうざいお局様の対処方法

参考; 同僚から受けるパワハラ・モラハラの特徴と対処方法